ベーテンピアノコンクール

2008.07.29 Tuesday

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    昨日今日とベーテンピアノコンクール東京地区予選大会の審査をさせていただきました。
    皆さん本当に頑張って音楽を一生懸命表現してくださいました。

    一つ全体を通して感じた事は、みなさんデュナーミクの幅が狭いと思った事です。
    ピアノやピアニッシモがメゾピアノやメゾフォルテ位に聞こえてしまいます。

    テクニックを磨く事はもちろん大切なことですが、
    耳を鍛えて、
    和音のバランスや同じピアノやピアニッシモでも違う音色を自分で探すのも大切な勉強です。
    奏法とは、もちろん様々な音型を弾くために理にかなった奏法を学ぶ事も必要ですが、
    自分だけの音色を磨くために自分で考えることももっと大切だということを、おぼえておいてくださいね!
    本当にお疲れ様でした。

    ドイツ音楽留学 恩師コンラート リヒター先生の思い出3 (初レッスン)

    2008.07.18 Friday

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      ピアニスト 尾見林太郎
      大学のレッスン室です。左がリヒター先生。真ん中が兄弟子でフランス人のフレデリック。右が私です。(態度でか!)


      リヒター先生の教育方針は、自分個人のレッスンを受けるだけではなく、他の生徒のレッスンも聴講してより多くの作品について学ぶべきであるというものでした。これは本当にためになりました!!

      初日は、フレデリックのレッスン聴講からでした。

      二人は、お互いを敬称Sieではなく親称duで呼び合いながら、曲についてのディスカッションをしていました。
      曲はシューマンの幻想曲op-17。

      フレデリックが、
      「僕は、ここの部分は、こう思うから、もっとこのように弾きたい」
      と言うと
      「まあ、その解釈も悪くはないけど、だったらここの部分もこうしないと説得力ないんじゃないか?」
      のような感じです。

      私が日本で受けていたレッスンは、どちらかというと、先生がおっしゃることや注意を聞いて、また弾いていくような感じだったので、フレデリックがしっかりと自分の意見を言ってそれに対して先生が、しっかりとこたえてくださるレッスンはとても新鮮でした。

      私は日本の音大生時代、自己主張が強く自分が弾きたいように本当に好き勝手に演奏していて、他生徒が、先生の言うことを聞いて、ただまじめに弾いているのを聴いて、
      「なんでつまらなそうに弾くのかな?音楽なんだから楽しめばいいのに?」
      なんて生意気にも思っていたので、
      リヒター先生のレッスンを聴講して
      (これは、個性を尊重してくださる良い先生につけたぞ!きっと自分に合うに違いない!)
      と思ったのです。

      いよいよ私のレッスン開始!

      がんばってひととおり弾き終わると先生は言いました。
      「この部分は、どうしてそうやって弾いているんだい?」
      わたしは、意気揚々と
      「自分がこうゆうふうに弾きたいからです」
      と答えました。フレデリックのように・・・(笑)
      すると先生は、
      「なんで?」
      とおっしゃったので、もう一度、小さい声で自分がそう弾きたいから・・
      というと
      「楽譜のどこにそんなことが書いてある?」
      と言われて私は、言葉を失ったのです・・・

      フレデリックのレッスンとはあまりに違い、そのときの私には、先生が何でそうおっしゃったかの意味もまるでわからなかったのです。(笑)
      一瞬、人種差別か?なんて馬鹿なことを考えたくらい!(笑)

      ようするに のだめカンタービレの、のだめちゃんと一緒でした。
      何の作品に対する解釈や、正しく楽譜をアナリーゼすることなくただ好き勝手に弾いていただけだったのですから。それまでの私は・・・

      この時から、私に抜けきっていた部分
      アカデミズムの洗礼を受けることになるのです。

      つづく

      引き分けかぁ〜!

      2008.07.17 Thursday

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        FC東京 国立でガンバ大阪と引き分け。くやしいです!
        ガンバファンの友人の高笑いが聞こえる・・・・
        同点に追いついたんだから まぁいっか!
        「今日はこのくらいでかんべんしたるわ!」
        という感じですかね。(笑)

        ドイツ音楽留学 恩師コンラート リヒター先生の思い出2 (ドイツ語がぁ〜!)

        2008.07.16 Wednesday

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          ピアニスト 尾見林太郎

          シュトゥットガルト音楽大学大学院に留学していた頃のなつかしい写真です。1997年頃かな?
          音楽大学の校舎と同じ通り沿いUrban str.にある、私が1994年から2000年まで住んでいたアパートです。

          幸運にもリヒター先生の門下生の一人となった私は、期待と不安を抱いたまま初レッスンを迎えました。

          何が不安かって?
          もちろんドイツ語語学力です。(笑)

          留学前の一年間、私は青山のゲーテインスティテュートに、ドイツ語を学ぶために通っていました。
          ドイツの大学院の入試に必要な、ドイツ語の語学証明書も当時はここで取得できたからです。 
          しかし仕事もしていたので(言い訳です・・)サボりが多く
          「出席日数が足りない君には語学力証明書は出せない!」
          と烙印を押されてしまいました。
          何のために通ったのか・・・

          私はあわてましたが、急いでどうしようか考えなくてはなりませんでした。
          書類提出の期限が迫っていたからです。
          考えた末、大学時代のドイツ語の先生に泣きついて語学証明書を書いてもおう!と思いついたのです。
          こういう時には頭回るんですよね・・・
          しかし大学時代の私の成績や授業態度が良かったはずもなく・・・あぁ
          ダメもとで、私がO先生に事と次第を説明すると先生は、

          「私の書いたものが、ドイツで通用するのかはわからないですが、
          書いてあげましょう!
          た・だ・し・、私は・ウ・ソ・は・書・け・ま・せ・ん・よ・?」

          とのきつ〜〜いお言葉が・・・あぁ 先生さすがです・・

          数日後先生が書いてくださった証明書には?

          「私は彼のドイツ語語学力を証明します。彼の成績は、<可>でしたが、彼は常に授業中は、勤勉でまじめでした!」

          と、ドイツ語で、シンプルに書いてあるではありませんか!

          あぁ・・先生ありがとうございます。
          先生・・・微妙にウソをつかせてすみませんでした。(笑)
          苦労されて書いてくださったお姿が目に浮かびます・・ 

          そしてなんと当時は、これで、語学の入学事前審査がとおったのだから、本当に良い時代でした。
          O先生!本当にありがとうございました!

          し・か・し!因果応報!
          後から苦労して後悔したことは、申すまでもありません・・・(笑)


          さあ次回はいよいよレッスン開始です!!

          つづく

          (注・現在は、一般大学 芸術大学を問わず、ドイツで実地の語学力試験にまず通らなければ、入学試験を受けることは出来ない。
          まずは入試前の3か月から1年位ドイツ語を集中的に学ぶことが必要。2008/7/16)





          八ヶ岳ホームコンサート

          2008.07.16 Wednesday

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            先週末の土曜日。八ヶ岳のペンション村、M様邸でとてもアットホームで素敵なホームコンサートに出演させていただきました!
            皆様に喜んでいただき、本当に嬉しかったです。
            パブロカルテットのヴィオラ奏者で、ピアニストの加古隆さんと活動しておられる番場かおりさんの飛び入りサプライズセッションもあり、面白かったです。
            夜は星空がきれいでした。
            また行きたいですね!
            企画実行をしてくださった皆様ありがとうございました。


            ドイツ音楽留学!恩師コンラート リヒター先生の思い出1(先生との出会い)

            2008.07.15 Tuesday

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              音楽の事をブログに書くのは照れてしまいます。でもバイクや食べ歩き、そしてサッカーの話ばかりでしたので、これからは少しずつ、書いていこうと思います!

              まずは、ドイツ音楽留学時代!
              シュトゥットガルト総合芸術大学大学院で、5年にわたってお世話になったコンラート リヒター先生との出会いから。
              コンラート リヒター先生は、つい二年ほど前にも長期で東京芸術大学で教えにこられていましたし、昔から日本にもなじみの深い先生です。

              ピアニストはもちろんオルガン奏者でもあり、
              ドイツリートの伴奏者として名高く、多くの優秀な後継者を育てていらっしゃいます。
              またアウシュビッツで非業の死を遂げたユダヤ人作曲家、
              ビクトールウルマンの作品解釈と演奏の第一人者でもあります。
              ドイツでは大学教授にもランクがあり、C4という最高ランクのプロフェッサーです。こわ〜(笑)


              ドイツの大学制度では入試に受かっても、教授が受け持てる生徒数に定員があり、空きがないといくら優秀な生徒でも希望の先生につくことはできません。

              リヒター先生は当然人気がありますし、前に東京芸術大学の優秀な生徒さんが2人、高い得点で合格しているにもかかわらず、席が一つしか空いていないため、一人は門下に入れなかったと聞いていたので、私などでは無理だろうと思っていました。

              1994年の3月!
              7月の入試を前に、ドイツ語もチンプンカンプンな私は、
              はじめてドイツの地を踏みました。
              そして高校時代の同級生のM本さんの紹介で、はじめてリヒター先生にお会いしたのです。

              ドイツでは、入試前につきたい先生に演奏を聴いてもらい、気に入ってもらえてなおかつ入試に合格し、先生に席がある時にはじめて門下生になれます。

              演奏をまず聴いてもらうことをフォアシュピーレンといってレッスンとは違い、先生は基本的に何もアドバイスをくれません。
              あくまで、先生が門下生として取ってくださる気があるかどうかをお聞きするためのものです。

              簡単な挨拶と自己紹介のあと、

              ビッテネーメンズィープラッツ

              「まあ座りなさい」

              と先生はおっしゃったのですが、その言葉さえ当時はわかりませんでした。
              恥ずかしい!
              私のドイツ語学力の無さを一発で看破(笑)した先生は、あきれた顔一つせずに、にこやかに

              ビッテシュピーレンズィーマール

              「では、弾いてごらん?」

              とおっしゃいました。
              さすがにそれはわかったので、
              わ〜!いきなりだぁと心臓はバクバク!
              ドイツ語話せないんだから当然のなりゆきなのに。(笑)
              私は一生懸命に、入試の為に用意している曲を弾きました。

              バッハの平均律第二巻の14番
              ベートーベンのピアノソナタ第七番の第二楽章の途中まで、
              シューマンの謝肉祭のほんのさわり程度

              こまごまと切られて先生が聴かれていたので、
              これは、早く終わりたいんだろうな?
              なんて考えながら弾いていました。

              演奏が終わり、先生に、もし大学院の入試に合格したら、先生にとってもらえますか?
              と前日覚えた(笑)セリフを言うと、

              ヤーゲルネ!

              「喜んで!」

              とにこやかにおっしゃったので、私がびっくり!
              一瞬固まって、何かを気に入ってくださったのか!
              という嬉しさの前に、キョトンとしたことを今でも鮮明に覚えています。

              その後すぐに帰国して、たった一度きりの対面の後、まったく音信不通のまま私は7月の入試を受けました。
              今思い返せば何て失礼な!

              運良く合格し、これまた運良くリヒター先生も私を覚えていてくださり、
              さらには、この時リヒター先生には席が2つあって私は先生の弟子になることができたのです。
              もう一人の同期生は、ポーランドでDAADの奨学金をもらって来ているエリートでした。(笑)

              私の留学当時、リヒター先生はシュトゥットガルト総合芸術大学の学長を退かれたばかりでした。
              時間に余裕ができて、週に二回レッスンをしてくださり、
              私にとってはこれまた幸運な事でした。

              こうして私は、門下生一のダメ生徒として(笑)、
              大学院のピアノソロ専攻に三年。
              リート伴奏クラスにも二年間、
              置いていただくことになったのでした!

              つづく


              秩父ピアノ講座&おみりんのひとりごと

              2008.07.14 Monday

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                最近忙しくしていたので、またまた久しぶりのブログ更新です。
                先週の木曜日、7月10日に秩父のピアノ講座に行ってきました。
                私が、まだまだ鼻っ柱が強いだけの、学生時代から、可愛がってくださっているピアノの先生方との楽しい時間が過ごせました。
                テーマはバロック時代からのメヌエットの解説とアナリーゼ。
                ブルクミュラーのスティリアンヌ指導へのヒントとワルツのポイントについてでした。

                つまり日本人が一番苦手な三拍子の曲についてです。(笑)

                このワルツというやつが、本当ににくせ者で、ドイツで嫌と言うほど勉強しました。(笑)
                負けず嫌いの私が、恩師コンラート リヒター先生にダメ出し何度もされながら、しつこく何度も何度もつっかかり、納得するまで教えていただいた事を思い出します。
                バッハから始まり、モーツァルトの三拍子のソナタ。
                ベートーベンにショパンにシューマン。
                今思い出してみると、自分の長所を伸ばすことよりも、自分が苦手とする事ばかりを12年間のドイツ生活のなかで、がむしゃらに勉強していたなぁと思います。(笑)

                日本の恩師からは、当時、「自分の元々持っている良さを失ってしまっている。長年ドイツにいてアカデミックなことばかりに気を取られて、大事なものを見失って、下手になったな。」

                と心配とお怒りの言葉をいただいた事もありました。

                実際演奏に関しては、留学してから5年間位スランプで、奏法についても、迷いばかりで、自信を喪失していました。

                ただ今は、これで良かったのだと確信を持って言えます。

                昔は、楽譜のアナリーゼをないがしろにして感性と感覚だけで弾いていましたが、長年鼻息を荒くしてアナリーゼをしっかり学ぶ事を第一に勉強したので、30を過ぎた頃、自分なりにきちんとアナリーゼしたうえに元々自分が持っていた感性を重ねる事が出来るようになったと、感じるようになりました。

                それを実感出来たときが、私の今までの人生で一番幸せを感じた時かもしれません。

                また大学時代までは耳だけは良く、初見演奏は大の苦手でした。大学院の入試では、ピアノの成績がよかったにも関わらず、初見演奏で0点を取って落っこちた武勇伝を持っているくらいです!(笑)
                しかしそれも、アナリーゼをがむしゃらに勉強しているうちに出来るようになり、今では、良いのか悪いのか暗譜のほうが不安です。(笑)

                人生って面白いものですよね?
                一番苦手だった事に真っ向にぶつかり、納得するまで勉強ができて、ピアノ演奏とも繋がったから、今ピアノ指導者の皆様方にアナリーゼの講座を各地でやらせていただいているのですから。(笑)


                R-90S 純正ビキニカウル (BMW R80)

                2008.07.03 Thursday

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                  塗装があがってきたビキニカウルです。まずは、ガラスコーティングから。
                  良い仕上がりに満足!
                  普通は手書きの銀の子持ちラインはクリアーの下に塗ってもらいました。笑


                  ハチマル ストリップ? (BMW R80)

                  2008.07.03 Thursday

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                    いつも付けていたR-90Sのビキニカウルの塗装が、はげてしまったので、この機会に、塗装とパッキンやスクリーン、モールドなどを交換する事にしました。

                    久しぶりにネイキッドとなった我がハチマル。

                    これはこれで悪くないですね。たかがビキニカウルでもかなりの防風効果があるということを改めて実感しました。

                    この季節には、風が気持ちいいからノンカウルの方がグッド!


                    BMW318isクーペ つづき

                    2008.07.01 Tuesday

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                      つづき

                      やはりバイクと同じく、ちょい古の車が好きな私は、ドイツで生活を始めた頃に発表されたBMWのZ3が好きだったので、年式も古いし手がだせるかと思い、捜してもらうことにしました。

                      しかしディーラーさんに何度か通い、私のバイクの好みや、走り方、バイクや車に対する考え方などをお話しているうちに、
                      ヨーロッパバブルがはじける前の、コストパフォーマンスが高いE-36の318isクーペあたりが、使い切れる面白さがあって、わたしには良いのでは?
                      (もちろんお値段もお手頃だから!笑)
                      という話になりました。

                      車にはドイツでレンタカーを借りて乗るくらいで、車の詳しい事はわからないので、
                      (バイクのウンチクはありすぎます!笑)
                      プロの意見を聞いて決めることにしたのです。
                      唯一つけた条件は、左ハンドルのマニュアルが良いということ。

                      実はドイツではレンタカーはほとんどすべてマニュアルなのです!
                      オートマチックが当たり前の日本では考え
                      れませんよね?
                      そのために馴れた左ハンドルのマニュアルを希望したのです。
                      都内の渋滞にはまったらすぐに後悔しそうですが。笑

                      待つこと約1ヶ月!とても状態が良く、内装も塗装もやれていないし機関も絶好調の車両があるという連絡が入りました。長岡からわざわざ引き揚げてきた車両を見て即決!
                      本日めでたく納車となりました。

                      カーナビをつけてもらいましたが、使い方わかりません!笑
                      今後バイクと同じように、この車も可愛がってやろうと思っています。

                      でも、もちろんバイク第一!
                      真夏でも、バイクのるぞ〜!