シュトゥットガルト音楽大学大学院に留学していた頃のなつかしい写真です。1997年頃かな?
音楽大学の校舎と同じ通り沿いUrban str.にある、私が1994年から2000年まで住んでいたアパートです。
幸運にもリヒター先生の門下生の一人となった私は、期待と不安を抱いたまま初レッスンを迎えました。
何が不安かって?
もちろんドイツ語語学力です。(笑)
留学前の一年間、私は青山のゲーテインスティテュートに、ドイツ語を学ぶために通っていました。
ドイツの大学院の入試に必要な、ドイツ語の語学証明書も当時はここで取得できたからです。
しかし仕事もしていたので(言い訳です・・)サボりが多く
「出席日数が足りない君には語学力証明書は出せない!」
と烙印を押されてしまいました。
何のために通ったのか・・・
私はあわてましたが、急いでどうしようか考えなくてはなりませんでした。
書類提出の期限が迫っていたからです。
考えた末、大学時代のドイツ語の先生に泣きついて語学証明書を書いてもおう!と思いついたのです。
こういう時には頭回るんですよね・・・
しかし大学時代の私の成績や授業態度が良かったはずもなく・・・あぁ
ダメもとで、私がO先生に事と次第を説明すると先生は、
「私の書いたものが、ドイツで通用するのかはわからないですが、
書いてあげましょう!
た・だ・し・、私は・ウ・ソ・は・書・け・ま・せ・ん・よ・?」
とのきつ〜〜いお言葉が・・・あぁ 先生さすがです・・
数日後先生が書いてくださった証明書には?
「私は彼のドイツ語語学力を証明します。彼の成績は、<可>でしたが、彼は常に授業中は、勤勉でまじめでした!」
と、ドイツ語で、シンプルに書いてあるではありませんか!
あぁ・・先生ありがとうございます。
先生・・・微妙にウソをつかせてすみませんでした。(笑)
苦労されて書いてくださったお姿が目に浮かびます・・
そしてなんと当時は、これで、語学の入学事前審査がとおったのだから、本当に良い時代でした。
O先生!本当にありがとうございました!
し・か・し!因果応報!
後から苦労して後悔したことは、申すまでもありません・・・(笑)
さあ次回はいよいよレッスン開始です!!
つづく
(注・現在は、一般大学 芸術大学を問わず、ドイツで実地の語学力試験にまず通らなければ、入学試験を受けることは出来ない。
まずは入試前の3か月から1年位ドイツ語を集中的に学ぶことが必要。2008/7/16)